【保存版】オランジュリー美術館の必見作品15選|絶対に外せない5作品&おすすめ10作品
こんにちは!
「娘と旅する。」のもいちゃん家族です
パリ旅行に行くなら、美術館巡りは外せません
オランジュリー美術館といえば、モネの《睡蓮》を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか
2つの楕円形展示室を包む8点の大装飾画は、この美術館を訪れる最大の目的です
一方、地下2階には、ルノワールやセザンヌ、ピカソ、マティス、モディリアーニなどの作品を集めた「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギョーム・コレクション」があります
この記事では、初めて訪れるなら優先したい5作品と、時間に余裕があれば見ておきたい10作品を紹介します
1. オランジュリー美術館とは

オランジュリー美術館は、パリのチュイルリー公園内にある、かつてのオレンジ温室を利用した美術館です
館内の常設展示は、モネの《睡蓮》と、地下2階の「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギョーム・コレクション」が中心です

ギョーム・コレクションは、画商ポール・ギョームが中心となって集め、妻ドメニカが引き継いだコレクションで、1860年代から1930年代までの148作品で構成されています
👉アクセスや所要時間、館内の回り方は基本情報、公式サイトでのチケット購入手順は、それぞれ記事にまとめています


2. 絶対に外せない5作品
オランジュリー美術館を訪れたら、まずはこの5作品を押さえておきましょう
《睡蓮》と地下2階の代表作を中心に、美術館の魅力を短時間でも感じられる作品を選びました
1. 睡蓮(大装飾画)|クロード・モネ

モネが晩年まで描き続けた《睡蓮》の集大成で、8点の大装飾画が2つの楕円形展示室を囲んでいます
作品と展示室はモネ自身の構想に基づき、水面が地平線も岸辺もなく続いていくような空間がつくられています

天井から入る自然光によって色や印象が変化するため、部屋を一周しながら鑑賞したいオランジュリー最大の見どころです
原題:Les Nymphéas
年代:1914〜1926年
2. りんごとビスケット|ポール・セザンヌ
木箱の上に皿、りんご、ビスケットだけを置いた、静かで均整の取れた静物画です
セザンヌは色の重なりによって形と量感を表し、単純なモチーフを確かな構造に組み立てています
オランジュリー美術館公式も傑作のひとつと紹介する、セザンヌの静物画を代表する作品です
原題:Pommes et biscuits
年代:1880年
3. ピアノを弾く少女たち|ピエール=オーギュスト・ルノワール
ピアノを弾く金髪の少女と、その隣から身を乗り出して楽譜を追う少女を描いています
ピアノの直線的な形と少女たちの柔らかな動きを組み合わせ、親密で穏やかな時間を表現しています
細部を描き込みすぎず、伸びやかな筆づかいと温かな色彩で人物に視線が集まる作品です
原題:Jeunes filles au piano
年代:1892年頃
4. ポール・ギョームの肖像(ノヴォ・ピロタ)|アメデオ・モディリアーニ
オランジュリーのコレクションを築いた若き画商ポール・ギョームを、赤い背景の前に描いた肖像画です
モディリアーニは1914年にギョームと出会い、翌年から1916年にかけて4点の肖像画を制作しました
画面に書かれた「Novo Pilota」は「新しき水先案内人」を意味し、現代美術を導く支援者としての姿を表しています
原題:Paul Guillaume, Novo Pilota
年代:1915年
5. アルルカンとピエロ|アンドレ・ドラン

イタリアの仮面喜劇に登場するアルルカンとピエロを描いた、ポール・ギョームの注文による大型作品です
ギターを手にした2人は踊る人形のような姿を見せながら、視線を交わさず、どこか寂しげな表情を浮かべています
白い衣装のピエロはポール・ギョームをモデルにしたとされ、コレクションを象徴する作品のひとつです
原題:Arlequin et Pierrot
年代:1924年頃
3. あわせて見たい10作品
ここからは、時間に余裕があれば見ておきたい10作品です
ピカソやマティス、ルソー、スーティンなど、地下2階のコレクションの幅広さを感じられる作品を選びました
6. タンバリンを持つ女|パブロ・ピカソ

クッションに横たわり、片手にタンバリンを持つ女性を鮮やかな色彩で描いた作品です
紫、黄色、赤、青緑を大胆に組み合わせ、身体や果物を複数の視点から捉えたキュビスムの表現が見られます
同じ展示室にあるマティスのオダリスク作品と、色彩や女性の描き方を比べてみるのもおすすめです
原題:Femme au tambourin
年代:1925年
7. 大きな浴女|パブロ・ピカソ
高さ182cmの画面に、どっしりと腰を下ろした裸婦を彫刻のような量感で描いています
古代ギリシャ・ローマ美術やアングル、ルノワールを参照した、ピカソの古典回帰を代表する作品です
古典的な姿を思わせながら、巨大な手足や重い身体をあえて強調した独特の表現が目を引きます
原題:Grande baigneuse
年代:1921年
8. 青いオダリスク(白い奴隷)|アンリ・マティス
マティスが1920年代のニースで数多く描いた、オダリスクと呼ばれる女性像のひとつです
女性の身体と装飾的な衝立を平面的に組み合わせ、限られた空間の中に異国情緒をつくり出しています
青を基調とした流れるような筆づかいが、油彩でありながら水彩画のような軽やかさを感じさせます
原題:Odalisque bleue ou l’Esclave blanche
年代:1921〜1922年
9. シャネル嬢の肖像|マリー・ローランサン
ファッションデザイナーとしてすでに成功していたココ・シャネルの依頼で描かれた肖像画です
緑、青、ピンクの柔らかな色彩の中に、シャネルと白いプードル、もう1匹の犬や鳥が描かれています
シャネルは完成作を気に入らず受け取りを拒否し、ローランサンも描き直さずに手元に残しました
原題:Portrait de Mademoiselle Chanel
年代:1923年
10. 婚礼|アンリ・ルソー
正装した家族が並ぶ結婚写真のような場面を描いた、アンリ・ルソーの代表作です
中央の花嫁は宙に浮いているように見えますが、重なり方は描き直されており、意図的な表現と考えられています
大きすぎる犬や不自然に小さな木々も加わり、現実の場面がどこか不思議な世界へと変わっています
原題:La Noce
年代:1905年
11. ジュニエ爺さんの馬車|アンリ・ルソー

友人の野菜商ジュニエが新しく購入した馬を描いた、写真をもとに制作された作品です
ルソーは写真をそのまま写すのではなく、3匹の犬の大きさや位置を大きく変えています
巨大な黒い犬や爪先立ちするような馬によって、身近な光景の中に不思議な奥行きが生まれています
原題:La Carriole du Père Junier
年代:1908年
12. 小さな菓子職人|シャイム・スーティン
白い制服を着た菓子職人を、細長い顔と不安定にゆがんだ身体、鮮やかな赤い布で表現しています
スーティンは同じ主題を繰り返し描いており、現在までに6点の菓子職人の肖像画が知られています
別ヴァージョンへの高い評価がスーティンの名を広める転機となり、ギョームは後年この作品を買い求めました
原題:Le Petit Pâtissier
年代:1922〜1923年
13. 村|シャイム・スーティン
南フランスのカーニュ近郊にあるラ・バス・ゴードという実在の村を描いた風景画です
建物や木々、空までもが激しくうねり、遠近感や安定した構図が意図的に崩されています
目の前の風景よりも画家の感情を前面に出した、スーティンの風景画の中でも特に大胆な作品です
原題:Le Village
年代:1923年頃
14. ビロードのリボンをつけた女|アメデオ・モディリアーニ
瞳の描かれていない目と単純化された顔が、仮面のような印象を与える女性の肖像画です
彫刻制作の経験や、モディリアーニが関心を寄せていたアフリカ・オセアニア美術の影響が表れています
背景に風景を描くのはモディリアーニとしては珍しく、黒い髪とリボンが白い顔を強く引き立てています
原題:Femme au ruban de velours
年代:1915年頃
15. ギターを持つアルルカン|アンドレ・ドラン
色鮮やかな衣装を着た等身大のアルルカンを、高さ190cmの縦長の画面に描いた作品です
モデルを務めた画家サルヴァドは、《アルルカンとピエロ》の2人の人物にも使われています
踊り出しそうな身体と静かに弦へ触れる手、伏せた視線が、華やかな衣装の中に静かな哀愁を感じさせます
原題:Arlequin à la guitare
年代:1924年
最後に
オランジュリー美術館は《睡蓮》で有名ですが、それだけで見学を終えてしまうのはもったいありません
まず絶対に外せない5作品を優先して、ピカソやマティス、ルソー、スーティンなど、ギョーム・コレクションの幅広さも楽しんでみてください
この記事が、オランジュリー美術館で見たい作品を決める参考になれば嬉しいです
「娘と旅する。」では、フランスの美術館やパリディズニー、子連れ海外旅行についても紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください











